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学園トピックス
 

2017年10月20日「お茶飲みながら、気軽に〝死〟語り合う」


デスカフェ より良い人生を送るために
龍谷大実践真宗学研究科×ワカゾー

 宗門校・龍谷大学大学院実践真宗学研究科有志は10月20日、「デスカフェ」を京都市下京区・明覺寺で開いた。デスカフェとは、より良い人生を送るために死をタブー視せず、宗教や国籍に関係なく死について語り合う参加型イベント。 10年ほど前にスイスで始まり、欧米を中心に広がりを見せている。

 2015年から「デスカフェ」を開く、宗派の垣根を越えて社会に貢献することを目的とする京都市内に住む若手僧侶グループ・ワカゾーとの共催。20代から50代の34人が集まり、お茶を飲みながら気軽に〝死〟について語り合った。
 デスカフェは、3つのルールがある。①自由に自分の考えを表現できること②特定の結論を出そうとしないこと③カウンセリングや悩み相談になりすぎないこと。
 ワカゾーでは、毎回死にまつわるさまざまなテーマを設定して話し合う。いろいろな考え方を聞けるよう、宗教色を極力出さず、気軽にという雰囲気作りを大切にしているという。
 企画・進行を務めた実践真宗学研究科1年の中村由人さんは「ワカゾーのデスカフェに参加して、死について同世代の人たちと楽しみながらも深く考えることができた。若者にお寺や浄土真宗に興味を感じてもらう入り口になるのではと、ワカゾーの方々に呼びかけ、共催していただいた。普段、死について身近な人と話す機会は少ないが、誰もが一度は考えたことがあると思うし、目を背けずに話してみたいという人は多いはず」と語る。
 今回は「音楽で生と死を見つめる」「あなたが人生で大切にしているものは?」「死にゆく存在として、あなたにとっての支えとは?」をテーマに、4、5個のグループに分かれ、メンバーを替えながら行った。
 テーマをもとにスタッフが選曲した歌を歌詞を見ながら聴き、その曲に込められた思いについて語り合った。また、自分が人生で大切にしているものと他人が大切にしているもの、それを大切にしている理由について発表していった。
 会場からは驚きや感心の声が上がり、「他人と話すことで、生きていく上で本当に大切なもの、支えてくれるものが何かに気付かせてもらえた」「死について考え、知ることで、今あるいのちに感謝できる」「普段から死や生きることについて考えているつもりだったが、実際書き出したり、他人と話し合ったりしてあらためて、自分が本当に大切にしているものに思いを巡らせることができた」などと、好評を博した。

(本願寺新報 11月10日号より転載)
 

2017年10月1日「瞬時読み取る勝負勘で優勝」


黒瀬 浩太郎(崇徳高校3年)

インターハイの、自転車男子スプリントで優勝。「大学に進み、競技を続けたい。将来は競輪の選手に」。

 全国高校総体(インターハイ)の自転車、男子スプリントで優勝した。
宗門校・崇徳高校の自転車部では、初めての全国大会制覇という快挙だ。
 競技は、予選のタイムトライアルの上位12人が本選に進み、そこからは一対一の勝負の勝ち上がり。「相手が何を考えているかを読み取る瞬時の勝負勘は、経験で培っていくしかない」と語る。
 昨年の全国大会で2位に入り、もう一つ上を目指して懸命に練習を重ねた。広島県呉市の自宅から学校までの30㌔を自転車で通い、練習場では「ひたすら、もがいた(懸命にペダルをこいだ)」と振り返る。
 臨んだインターハイ。予選では力が空回りして5位のタイム。本選での巻き返しをと気合いを入れ直した。しかし、最大のライバルで、目標としてきた「一つ上」の選手が落車し、大けがを負い試合会場を去った。目標を失うとともに、「優勝の本命」と周囲の目が自分に向いてくるのを感じ、プレッシャーが掛かり始めた。
 その中で、実力通りの力を出し順当に決勝まで進んだ。決勝は3回戦制で2勝すれば頂点に立つことができる。1戦目に勝ったが2戦目に競り負けた。「あせりが出て負けた。いつも通りの自分を。(ライバルの)彼がいないのに、自分が負けるわけにはいかない」という気持ちで臨んだ3戦目。完勝のレースだった。初の頂点に立った喜びとともに、「よかった」という安堵感が胸をよぎった。ライバルからは「おめでとう」というメッセージがスマホに入った。
 恥ずかしがり屋で言葉少ないが、「大学に進み競技を続けたい。将来は競輪の選手に」という言葉には力が入っていた。

(本願寺新報 10月1日号より転載)
 

2017年10月1日「千鳥ヶ淵法要宗門校生徒作文」

 千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要に向け、全国の宗門校の中学・高校生から「いのちの尊さ」「非戦・平和の大切さ」をテーマに作文を募集した。今年は、「中学生の部」は北九州市門司区・敬愛中学3年の東大悟さん、「高校生の部」は佐賀県伊万里市・敬徳高校3年の宮㟢淳奈さんの作品が選ばれた。全文を紹介する。※今年は法要の諸行事を取り止めたため、法要での朗読はありませんでした。
(本願寺新報 10月1日号より転載)

中学生の部

「平和への道筋」

北九州市門司区・敬愛中学3年
東 大悟

 戦後70年を越えて戦争体験者も高齢化し、生の戦争体験談を聞く事も難化している。僕達中学生が平和を引き継ぐには何をすべきか考えてみた。
 昨年8月に家族で広島原爆ドームを初めて訪れた。近代化した市街地を抜けると緑に包まれた原爆ドームが眼前に広がった。猛暑で体から水分が奪われる中、荘厳な気配を感じ背筋が伸びた。
72年前原爆が投下された日も暑かったのであろう。爆風で建物が無惨にも崩れた状態からは戦争の悲惨さ、恐ろしさを感じずにはいられない。家族で平和について話し合いながら一折一折丁寧に折り上げた鶴を供えた。僕と同世代の学生も多数亡くなったと思うと、戦争は夢ある青年の命を一瞬にして奪う恐ろしいものだと改めて考えさせられた。
 授業や書籍、映像で戦争について学ぶことはあるが、その場限りで残念ながらすぐに忘れてしまう。しかし頭の片隅にでも常にとどめておくことが大切だ。
 今年の3月に語学研修でハワイを訪れた。事前にハワイの歴史について学んでいた。ハワイはまさに太平洋戦争開戦の地である。パールハーバーでは多くのアメリカ人が犠牲となった。ハワイでの語学研修中、日系人のお宅にホームステイをした。日系人が戦争中2つの国の間で辛い思いをしたことははかりしれない。しかしながら、僕達に対しては親切に心からおもてなしをしてくださった。ありがたかった。
 戦争に対して僕がすべきことは正しい知識を得ることだ。中途半端では正しく説明できないからだ。これから先、海外へ学びに出た時や、海外から訪れた人に正確に説明できるようになりたいと感じた。宗教や言葉、肌の色は違えども心は皆一緒だ。丁寧に真剣に物事を考えることが平和への道筋だと思う。
 この体験を忘れることなく、いつまでも平和の大切さを素直に考える気持ちを持ち続けたい。


高校生の部

「平和への願い」

佐賀県伊万里市・敬徳高校3年
宮㟢 淳奈

 現在、約19カ国で25万人以上の少年、少女が強制的に兵士として徴用されていると言われています。その多くが、私より幼い15歳未満の子ども達です。もし、日本に生まれていたら幼稚園や学校に通い勉強をしたり、好きなことをして遊んだりしているはずなのに、彼らは武器を持ち、戦場で生きるために戦っています。悲しいことに彼ら子ども兵は、「命の尊さ」も知らずに人の命を奪う行為を日常的に行っているのです。
 大人の都合で始まる戦争や紛争。それに巻き込まれる子ども達。まだ判断能力が成熟していない頃に誘拐され、監禁、暴行を受けるなどして、大人の命令に従わざるをえない状況におかれた子ども兵は、その小さな体で私達の計り知れない恐怖を日々抱えているのです。戦争のない日本で生まれ育った私がいる一方で、彼らのような生活を送る子どもがいる。この現状をみて私は、「平和」がどこか幻想的なものに思えました。世界平和が提唱されている現代でも戦火が途絶えることはなく、多くの命が戦争によって奪われているという事実が存在しているからです。
 過去に戦争という誤った選択をし、唯一の被爆国となった日本に住む私達が、平和の尊さを世界に発信すべきだと私は思います。そして、一人一人が世界情勢に目を向け、現情を知ることが私達のすべきことではないでしょうか。
 世界平和を実現するのは、かなり遠い道のりです。しかし、平和こそが本来の世界のあるべき姿だということを忘れてはいけません。
 人はいつか必ず死にます。限りある命なのです。だからこそ大切にすべきものであり、誰も奪うことは許されません。そしてその命を奪い合う戦争は絶対にあってはならないのです。私は、世界中の人が平和に暮らし、誰もが夢を描いて生きることができる世の中になることを強く望みます。

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