2016年5月20日「若者が自由な発想で仏教伝える」
若者たちが従来の枠にとらわれず、新たな形で仏教を伝えようとしている。活動の根源にあるのは「お寺は楽しい所だという思い出を」。寺院活動の活性化に力を注ぐ若者にさらなる活動のステージを。

敵を倒さないヒーローショー
ジッセンジャー園児、小学生向け
仏教の教えをストーリーに盛り込んだ戦隊ヒーローショー「ジッセンジャー」。
思いついたのは、龍谷大学大学院実践真宗学研究科の学生僧侶たち。3年前からショーを展開、軽快なアクションを取り入れた演出は、子どもたちのハートをわしづかみ。かっこよく親しみやすい仏教のメッセンジャーとなっている。
現在は3年生の高橋光慈さんが中心となって、各地の寺院や幼稚園で上演している。一般のヒーローショーと違うのは、敵を倒さないこと。ヒーローの「ビャクドー」と怪人の「ジャカツ」が登場するが、決着の前に必ずあるのが「相手の立場や考えの違いに気付かされる」というシーン。世の中で思い描く善悪の判断が必ずしも正しいわけではないという「気付き」を表現する。
特に園児や小学生に大人気。「ヒーローが必ず自分を助けに来てくれる、自分のことを見守ってくれる存在がいる」という安心できる存在があることを伝えている。
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⇒ 宗派運営のHP「他力本願ネット」の「僧シャル見聞録」で紹介中
■連絡先(問い合わせ・公演依頼)
ジッセンジャー
⇒ jissenjya@gmail.com

女子高生が仏教との出遇い演じる
NUM−NUM GIRLS(ナムナムガールズ)
高校生以上向け
大分県中津市にある宗門校、東九州龍谷高校の女子生徒で作るナムナムガールズ。歌って踊って演技して、楽しく仏教を伝えている。
当初は仏教系アイドルグループとしてCDデビューしたが、現在は仏教を伝えるご縁づくりグループとして、各地の寺院などで公演活動を行っている。
宗門校で仏教に出遇っていく自分たちの姿を、等身大の劇で表現。「仏教って漢字ばっかじゃね?!」などと若者が抱くありがちな印象をセリフで述べると、会場からは思わず笑い声がわき起こる。そして、日常の悩みや苦しみが、仏教によって転換されていく様子を2曲の歌とともに明るく爽やかに演じている。
5月1日には2枚目のシングルとなる新曲「さよなら先輩」を発売した。バラード調の曲で、亡き人を先輩と呼びながら、追悼の思いを込めて、いつまでも終わらない物語を歌っている。同校ホームページや本願寺出版社で販売中。10月からの伝灯奉告法要の関連行事にも出演予定。
東九州龍谷高校生徒有志
キャプテン:東陽香穂さん(2年)
プロデューサー:紅楳 聖 教諭(41)
HP ⇒ http://hk-ryukoku.ed.jp/
■連絡先(問い合わせ・公演依頼)
東九州龍谷高校 宗教教育部
電話 0979(22)0416
⇒ numnumgirls@gmail.com
(本願寺新報 5月20日号より転載)
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